歯周病とは、歯と歯茎の間の細菌が原因で口臭や歯茎の腫れを起こすもので、歯周病の目安は歯周ポケットが4ミリ以上。

日本人の成人の80%が罹患されていると言われています。(日本臨床歯周病学会)

口からインフルエンザウィルスが感染していく場合は、口の中にインフルエンザウィルスが付着し、口の中に歯周病菌があると、歯周病菌から出る酵素(プロテアーゼ)がインフルエンザウイルスの1部を切断し、その切断部分が細胞に取り込まれやすくなり、多くのウィルスが細胞内に入ってしまうとのことです。

要は、歯周病になるとインフルエンザウィルスが細胞内に入りやすくなるということです。

 

また、歯垢1mgには約10億個の細菌があると言われています。細胞の中でインフルエンザウィルスが増殖し、口の中に歯垢があると、歯垢細菌が作る酵素(ノイラミニダーゼ)がインフルエンザウイルスを細胞から出すのを助けてしまいます。

結果、歯垢細菌が多いほど、より多くのウィルスが細胞外に出やすくなります。歯垢細菌がインフルエンザウィルスの放出を助け、身体の中に拡散れていくということです。

さらに、歯垢細菌が作る酵素(ノイラミニダーゼ)は、タミフル等(ウィルス放出を抑制する薬)の効き目を低下させる可能性もあると言われています。

結果、歯垢細菌が多いほどインフルエンザが重症化してしまうということになるわけです。

 

なので、

インフルエンザ対策には ワクチン、手洗い、うがい、+ 口腔ケア(お口や歯を清潔に保つこと)

が大切だということです。

坂根歯科診療所